ここ数年,やたらと「習慣化が大事」と叫んできました。
最近,僕自身も習慣化スキルを会得したような気がします。
なぜ会得できたと感じているかというと,最近「次のステップ」が見えてきて,それを実践できるようになったからです。
今回はそのあたりのお話をしたいと思います。
ステップ1 習慣化の段階
「頭が良くなりたい」とか「ダンスうまくなりたい」とか,今自分がいる次元よりも高次に行くためには,継続,つまり習慣化が必要だと思っています。
なにかを短期間に集中的に取り組んでも,その能力アップは一時的で,長く持続しないということは様々な研究でわかっています。
なので,まずは自分の目標に合った行動を「習慣化」する必要があります。
習慣化するために1番重要なことは「小さな1歩」を続けること。
例えば,腕立伏せだったら1日1回から。勉強だったらまず2分やってみること。
体調が悪くても,モチベーションが上がらなくてもできる量。毎日これを最低限やればOKということを継続していきます。
ステップ2 成長の段階
習慣化するためには,ばかばかしいくらいの「小さな1歩」をやり続けるということをしないといけないのですが,もちろんこれだけでは何年たっても成長しません。
「筋肉をつけたいのに,毎日腕立伏せ1回だけやっていて本当にいいのか?」と言われたらそれは「NO」です。
小さな1歩は「習慣化のためだけ」の方法で,自分の能力を上げたかったら,もっとしないといけません。
で,僕が最近見えてきた次のステップというのが,この「成長の段階」です。
成長って,つらいことの先にあるんですよ。
スクワットを10回やって疲れなかったら何も成長しません。それだったらバーベルをもって「9回しかできなかったけど,最後の1回は振り絞った」というほうが成長します。
人間の成長は,その「ちょっと不快なこと」を乗り越えた先にしかないのです。
以前の僕はこの「ちょっと不快なこと」が見えなかったんですよ。それが見えないまま練習とかしてたので,いまいち成長がなかったんです。
習慣化スキルを覚えた今,それが見えてくるようになったのです。けっこう不思議な感覚です。
習慣化スキルを覚えた今だからこそ,余裕ができて,自分の「ちょっと不快なこと」が見えるようになり,そして,それに立ち向かう余裕ができてきたと思っています。
子どもと同じ練習では大人は上手くならない
大人になった今,このステップを順に踏んでいく必要があるのではないかと思っています。
いきなり「成長の段階」には入れない。まずは「習慣化の段階」を踏む必要があるのではないでしょうか。
子どものころはもっと簡単に成長できたはずなのに,大人になって同じように練習しても伸びにくくなってると感じる人は多いと思います。
それは当然で,子どもは知識などが少ない(=脳のネットワークが形成されていない)ので,ちょっとの刺激でネットワークが形成されやすいので,成長が速いんですよ。
でも大人はすでにある程度脳のネットワークが形成されてしまっているので,子どもと同じような刺激(=同じような練習)では上手くならないのです。
だから大人は子どもよりももっと考えて練習する必要があるのですが,そこがわかってないので,上手くなる前にやめてしまうんですよね。
その「もっと考えてやる練習」も,結局,継続できないと上手くなりづらいし,上手くならなかったらやめちゃう,っていう悪循環になってるのが大人だと思います。
僕は幸い,習慣化を覚えてから,そのことを体感したので,運が良かったと思っています。
これからもうちょっと成長できそうで,自分自身が楽しみです。