【集中力アップ】1年が13ヶ月になるiPhoneの設定
現代人の集中力が落ちている原因の1つとして,スマホ(スマートフォン)の普及があります。
スマホのアプリは僕たちの時間をいかに奪うのかということをテーマに作られているくらいです(見られれば見られるほど儲かるので)。
対策せずにスマホを使っていると集中力が奪われ,集中力が奪われると時間が奪われ,勉強をやる時間がなくなり成績が落ちるという悪循環におちいります。
この記事では集中力を奪ってくるスマホに対抗するためのスマホ(iPhone)の設定をご紹介します。
1回設定してしまえば,対策せずに使っているときに比べて,スマホを上手く使えるようになります。
注:今回はiPhoneの設定に限定していますが,アンドロイドでも同じような設定をできると思います。
集中力は2.8秒の邪魔が入っただけで途切れてしまう
人間の集中力はほんの少しの邪魔が入っただけで簡単に途切れてしまうそうです。
- ミシガン州立大学の論文
- 学生に集中力を使うパソコン作業をやってもらい,その途中でわざとポップアップ画面を表示させる
- 2.8秒のポップアップ表示で作業スピードが半分以下に低下した
- 4.4秒の場合は3分の1まで低下した
ということは,SNSやLINEの通知がなっただけでも集中は途切れてしまいます。
そして,通知などで作業が途切れると,集中力が元に戻るまでに20分もかかります。
20分以内に通知が1回でもなると,ずっと集中できてないってことになるのです。
スマホをコントロールできれば問題ない
他にもスマホが人間に与える悪影響はこんな感じ。
- SNSを見たあとに筋トレをすると,パフォーマンスが下がる
- スマホ禁止したら成績が上がる
- スマホが視界に入っただけで生産性が下がる
- 休憩中にスマホを見ると,逆に疲れる
- メールチェックが増えるとストレスが上がる
ただこれとは逆で「もともと集中力が高い人や成績が高い人には悪い影響はない」という研究データもあったりします。
まだまだ議論の余地がありそうですが,今の段階では「対策せずにスマホを使うのはダメだけど,きちんとコントロールできれば問題ない」と考えていいと思います。
集中力をコントロールできるようになるiPhoneの設定
スマホの使用をコントロールするのは意志の力よりも仕組みを利用することをオススメします。
スマホの設定しだいで,自動的にスマホを使わなくなったりします。
これからいくつかのオススメの設定を紹介しますが,どれも簡単にできますのでぜひやってみてください。
注:今回はiPhoneの設定に限定していますが,アンドロイドでも同じような設定をできると思います。
必要ないアプリを削除する
まずは必要なアプリを削除することからスタートしてください。
たまにiPhoneの画面いっぱいに無秩序にアプリを並べている人がいますが,よく使うアプリを探すのに時間がかかります。
管理できてないものは持ってないと同じです。
ほとんど使っていないアプリなどは削除しましょう。
また使ってるけど,そのアプリにかなり時間を取られていると思うアプリも削除したほうがいいと思います。
SNSのアプリ,ゲームアプリ,ニュースアプリなど,使っているといつの間にか時間が過ぎてるというアプリは消すべきです。
僕もゲームアプリを入れていた時期もありますが,このままでは仕事が終わらないと危機感を感じ,思い切って削除しました。
削除すると別にゲームをやりたいという感覚は生まれてこないものです。
またニュースアプリも昔は入れてましたが,Twitterなんかでもニュースはわかりますし,最新ニュースを知ったからといって自分にはなんのメリットもありません。
SNSのアプリを消すのはまだ抵抗があると思いますから,まずはゲームアプリとニュースアプリを消してみてください。
SNSアプリはホーム画面から取り除く
学生ダンサーであれば,InstagramやTikTokなどで情報収集することもあるでしょう。
そういうプラス面で使う分には問題ないので削除しなくてもいいです。
問題はクセでついつい見てしまうという場合です。
SNSをチェックしてiPhoneを置いたのに,その1分後にまたチェックしてしまうという人も多いです。
削除できないけど頻繁にチェックするのをやめたい場合,まずは「ホーム画面から取り除く」ことをオススメします。
アプリを長押しするとこのようなメニューが出てくるので「Appを削除」を押します。
そうすると「ホーム画面から取り除く」と出てくるのでそれを押します。
そうするとホーム画面からは消えますが,iPhoneにはアプリが残っているという状態になります。
使いたいときは右にスワイプして「Appライブラリ」の中から探せます。
これをするとSNSを開くときに一手間かかります。
やめたい習慣は一手間増やすことでやめれるようになります。
通知はオフにする
アプリの通知はすべてオフにしてください。
通知がなるとその瞬間に集中力が奪われてしまいます。
いったん奪われた集中力は,元に戻るまで20分かかります。
研究によると,スマホの通知のせいで無駄にしている時間は1年間で1ヶ月分だそうです。
ということは通知をオフにするだけでも1年間を13ヶ月にできるのです。
僕はすべてのアプリの通知音は消していますし,LINEやリマインダー,習慣チェックのアプリだけバッジ通知をオンにしています。
これでも困ったことはありません。
いきなり全部はできないという人でも,通知が不要なアプリもあるはず。
そういうアプリから通知をオフにしてみてください。
勉強用とプライベート用にページを分ける
iPhoneはアプリを自由に配置できますし,ページも自由に増やすことができます。
アプリをページごとに整理しましょう。
具体的には1つのページには勉強用のアプリだけ,別のページにプライベート用のアプリだけにします。
例えばLINEは学生ダンサーであればプライベートで使うことが多いでしょう。
メモアプリなどはおそらく学校とかスクールとかで使うことが多いので勉強用のページに入れます。
僕がどうしているかも記載しておきますので,参考にしてください。
- 仕事用アプリ:Kindle,メモ,動画系,音楽系,筋トレ記録,習慣化など
- プライベート用アプリ:ショッピング,コミュニケーション系,写真,地図,銀行系など
スクリーンタイムのウィジェットをホーム画面に置く
iPhoneには「スクリーンタイム」というアプリがあります。
これは1日にどれくらいiPhoneを使っていたのか,どのアプリをどれくらいの時間使っていたのかを確認できるアプリです。
【設定→スクリーンタイム】でチェックできます。
知らなかった人は今チェックしてみてください。
自分がいかにSNSに時間を使っているのかがわかると思います。
SNSに使っている時間の一部でも勉強に使うことができれば,ダンスと勉強を両立することなんて簡単だと思いませんか?
これを常にチェックするために,スクリーンタイムのウィジェットをホーム画面に置いてください。
ホーム画面を長押しすると,アプリを整理できるようになります。
左上の【+】を押します。
下のほうに「スクリーンタイム」がありますので,これを押します。
このようにホーム画面に配置します。
これは1番大きいサイズ(12マス分)ですが,他にも8マス分と4マス分のウィジェットがあります。
大きければ大きいほどチェックしやすいので自戒になりやすいです。
常にチェックしてSNSに時間を使いすぎているということを認識することからスタートしてください。
画面の色味をおさえる
iPhoneの画面の色味をおさえる機能があるのをご存知でしょうか?
アプリのアイコンは派手で華やかですが,それが脳を興奮させています。
画面の色味をおさえるとスマホの魅力が一気に落ち,スマホを触る回数が減っていきます。
ここでは「カラーフィルタ(グレースケール)」と「ホワイトポイントを下げる」の2つの設定をご紹介します。
ホワイトポイントを下げる
まずホワイトポイントを下げてみましょう。
これをオンにすると,明るい色の明度を下げてくれます。
【設定→アクセシビリティ→画面表示とテキストサイズ→ホワイトポイントを下げる】で設定できます。
これをやるだけでも脳への刺激はかなりおさえられます。
カラーフィルタ(グレースケール)
次はグレースケール設定です。
【設定→アクセシビリティ→画面表示とテキストサイズ→カラーフィルタ→グレースケール】で設定できます。
これをやると,画面から色が消えてグレーになります。
やってみるとわかりますが,スマホへの興味が一気に消えていく感じがしませんか?
常にこの状態にしていると本当にスマホを触る回数が減っていきますよ。
ショートカット登録しよう
この2つは常に設定しておくことをオススメしますが,写真を見るときなどは邪魔になります。
そのたびにいちいち設定するのが面倒くさいのでショートカットに登録しておきましょう。
【設定→アクセシビリティ→ショートカット→カラーフィルタとホワイトポイントを下げるにチェックを入れる】で設定できます。
iPhoneの右のボタンを3回クリックしてください。
先ほど設定した2つがすぐに出てきます。
まとめ
今回紹介したiPhoneの設定は無料でできますので,まずは1回試してみてください。
- 必要ないアプリを削除する
- 通知はオフにする
- 勉強用とプライベート用にページを分ける
- スクリーンタイムのウィジェットをホーム画面に置く
- 画面の色味をおさえる
とくに「通知はオフにする」は絶対にやってください。
これだけでも1年が13ヶ月分に増えます。
無駄なことに時間を使うことが少なくなり,ダンスと勉強の両立ができるようになるでしょう。
YouTubeでもアップしてます
以前にアップしたYouTube動画もここで公開しておきます。