【ダンスと勉強の両立】ダンスを辞めたくない学生ダンサーが考えるべき5つのこと
- 成績が悪いから塾に通わされそう
- 受験のためにダンスを辞めるように親や先生から言われている
- ダンスを諦めたくない…頑張るから成績上げる方法を教えて!
15年間ダンスを教える仕事をしてきましたが「学校の勉強が1番大事」という価値観は昔から変わりません。
ダンス辞めたくないけど辞めさせられる人が多い一方で,しっかりとダンスと勉強を両立できていた人もいました。
この記事では,ダンスと勉強を両立するために考えなければいけないことを5つピックアップしました。
この記事を読めば,大好きなダンスをやめることなく,成績も落とさずに勉強と両立することができるようになるきっかけになるでしょう。
結論から言うと,以下の5つをまずは頭に入れて理解し実践していきましょう。
- 勉強を習慣化する
- 効率的な勉強法を使う
- 集中力をコントロールする
- 時間感覚を磨く
- 勉強に役立つアイテムを使う
勉強を習慣化する
1番最初に取りかかるべきことは「勉強を習慣化する」ということです。
勉強を習慣化することができれば,勉強時間を無理なく増やすことができます。
勉強を習慣化できると,勉強に関するほとんどの悩みが解決すると言ってもいいでしょう。
テスト期間だけ勉強すると悪循環になる
日本の学校教育には「テスト期間」という悪しき習慣があります。
これは「テストの1週間前からはテストのために勉強しましょう」という期間です。
この期間は部活なども禁止になり,学生から先生,親まで「勉強(しろ)モード」になります。
学生の皆さんもテスト期間だけは必死に勉強して,テストの点を取りにいくと思います。
そして,テスト期間が終わったらまた勉強しない日々が続きます。
これは心理学の視点から見ても興味深く「良いことしたと自分が感じたらちょっとサボってもいい」という心理が働くからです(モラル・ライセンシング)。
また短期間につめこんだ知識は長く定着せず,短時間で忘れてしまうということがわかっています。
テスト期間になったら再び短期間の勉強をし,テストの点数と引き換えに忘れていくという悪循環におちいっています。
テスト期間は,本当はないほうがいいものなのです。
短時間でも毎日勉強する習慣をつけるべき
テスト期間の1週間,仮に毎日3時間の勉強をするとしましょう。
3時間×7日=21時間の勉強時間となります。
年間で定期テストが6回あるとして21時間×6回=126時間の勉強時間となります。
126時間の勉強時間はあるのですが,短期間で詰め込んだものなので,知識の定着率は低いです。
また普段勉強の習慣がない人が,この期間だけ3時間以上集中して勉強することができるでしょうか?
おそらく集中して勉強はできていないと思います。
仮にテスト期間を廃止し,勉強を短時間でもいいから毎日やるという生活にするとどうなるでしょうか。
僕は勉強を習慣化するために,まず1日最大でも15分間勉強することを推奨しています。
そのかわり基本的には毎日休まずにやります。
となると1年間で15分×365日=約91時間の勉強時間となります。
実際には15分よりもだんだん増えていくので,1年間の勉強時間はもっと増えます。
勉強が習慣になって,半年以降は30分に勉強時間を増やしたとしましょう。
15分×180日+30分×180日=135時間となります。
また毎日やっているので,知識はしっかりと定着していきます。
短い時間だけど毎日勉強する人とテスト期間だけ必死にたくさん勉強する人。
ダンスと勉強を両立したい人は,前者を目指してください。
嫌なことほど習慣にする
習慣化すると良くも悪くも感情を感じなくなります。
朝に歯を磨くことに何も感情がないのと同じです。
勉強も習慣になると,面倒くさいという感情がなくなり,自然にできるようになります。
嫌なことだけどやらなければいけないことは,早いうちに習慣化してしまいましょう。
効率的な勉強法を使う
勉強法の勉強をすることもとても大事です。
現在の教育界では,昔ながらの非効率な勉強法であふれているからです。
例えば「教科書を何回も読めば覚えられる」みたいなことを言う先生もいるかもしれませんが,時間をかけた割にはあまり身になっていないことがほとんどです。
ただなんとなく回数だけこなす勉強法というのは効果が薄いということがわかっています。
アクティブラーニングをする
効果が高い勉強法はさまざまありますが,すべて1つの共通点があります。
それは「アクティブラーニングである」ということです。
アクティブラーニングとは「積極的に学習に取り組む」という意味です。
アクティブラーニングではない,受け身の学習というのは例えば以下のようなものがあります。
- 線を引く
- 教科書を何回も読む
- 授業を受けるだけ
- 塾に行かされてるだけ
これらの勉強法は「受け身」であるため,かけた時間やお金のわりには効果が小さいのです。
受け身の姿勢ではなく,自ら進んで頭を使って学んでいくということですね。
今すぐ取り入れるべき検索練習
アクティブラーニングの具体的な例をあげていきます。
一般的には「検索練習」と言われていますが,簡単に言うと「頑張って思い出す」ような勉強方法のことを言います。
勉強と言えば「知識を頭に入れる=インプット」というイメージがあると思います。
もちろんインプットも大事なのですが,もっと大事なのは「思い出すこと=アウトプット」なのです。
いくらインプットしても,アウトプットできなければ意味がありません。
インプットした知識は脳のどこかにあります。
それを検索してアウトプットするまでが勉強なのです。
思い出すことを練習しましょう,というのを「検索練習」と呼びます。
(ちなみに思い出せなかったことを「検索失敗」と言います)
検索練習の具体例
検索練習の具体例を以下のようなものです。
- 問題集
- クイズ
- 単語カード
- テスト(小テストや模試など)
例えば,通学中の電車の中で単語カードを使って英単語を覚えるとか,友達と問題を出しあって答えあうとか,そういうのも検索練習の1つです。
このような勉強法を普段から積極的に取り入れましょう。
間違っても教科書を読むだけのような勉強はやめましょう。
集中力をコントロールする
ダンスと勉強を両立するためには集中力も大事です。
集中して勉強ができれば短い時間でも勉強の効果が出やすいからです。
逆に言えば,集中力がないといつまでたっても勉強が終わらず,時間ばかりが過ぎていきます。
集中力をコントロールすることを考えるとき,大きく分けて2つの道があります。
- 1つのことだけに注意を向ける
- 集中力が落ちてきたら回復させる
1つのことだけに注意を向ける
1つのことだけに注意を向ける方法はいくつかありますが,簡単にできるものを紹介します。
- 注意をそらすものを片づける
- 勉強することをあらかじめ決めておく
- タイマーを使って勉強する
- 静かな場所で勉強をする
スマホが視界にあるだけで集中力が落ちるというデータもあります。
勉強するときは,隣の部屋に置いたり,箱に入れて隠したりしましょう。
通知もすべてオフにするべきです。
面倒であれば電源をオフにしてもいいでしょう。
集中力が落ちてきたら回復させる
集中力を回復させる方法は以下のようなものです。
- 運動をする
- 水を飲む
- 仮眠を取る
勉強の途中で散歩に出かけたり,昼寝をすることは簡単にできて効果的なので,ぜひ今日からやってみてください。
時間感覚を磨く
ダンスと勉強を両立するためには,時間を上手く使う必要があります。
しかし,あまりにも細かい時間設定などをしてしまうと,かえって時間がないという感覚が生まれ,焦ってしまい,常に「時間がない」と感じてしまうのです。
僕がおすすめするのは,時間を上手く使いつつも,時間に余裕を持つという2つの側面から考えた方法です。
- タイムボクシング
- イベントタイムで過ごす
- 休みの予定を先に決める
- あえてぼーっとする時間をもつ
この中で簡単にできるのは「ぼーっとする時間をもつ」ことでしょうか。
毎日決まった時間30分くらい,ぼーっとしてみてください。
なぜか時間に余裕が生まれるようになります。
このときはスマホやテレビ,漫画などもオススメしません。
最初は苦痛かもしれませんが,苦痛と感じるくらいぼーっとしてみてください。
勉強に役立つアイテムを使う
勉強をサポートしてくれるアイテムを使うのも有効です。
- タイマー
- ノイズキャンセリングヘッドホン
- スタンディングデスク
- タイムロッキングコンテナ
とくにタイマーは安いし,効果が高いです。
勉強時間をタイマーで測るだけで,なぜか勉強に集中できるようになります。
もっとお金をかけられるならスタンディングデスクやノイズキャンセリングヘッドホンを購入してもいいでしょう。
まとめ
僕が提案するダンスと勉強を両立するために考えたほうがいいことをまとめました。
- 勉強を習慣化する
- 効率的な勉強法を使う
- 集中力をコントロールする
- 時間感覚を磨く
- 勉強に役立つアイテムを使う
これらの具体的な方法はまた別記事で詳しく書いていきます。
この中でも早く始めたほうがいいのが「勉強の習慣化」です。
勉強を習慣にするのは2〜6ヶ月くらいかかります。
すぐにできることではなく,時間がかかることなので,早く始めることをオススメします。
他のことは勉強を習慣化することと同時進行で少しずつ考えていけばOKです。