基礎中心のレッスンと振付中心のレッスン
レッスン受けてきて、振付中心にやってきた人と、基礎中心ににやってきた3年の違いは、3年以上の結果として出るよね〜。。
ま、基礎嫌いな人は1回のレッスンももたないけど笑— ko-ta_hipnotic (@kota_hipnotic) October 21, 2017
僕も指導を始めてから12年くらいです。
上記のように「基礎中心のレッスンを受けてきた人」と「振付中心のレッスンを受けてきた人」と両方のケースを知っています。僕の経験則から言っても,振付中心のレッスンを受けてきた人で「この子上手いな〜」と思った子は1人もいませんでした。
もちろん「上手い」という定義は人それぞれなので,なんとも言えないところもありますけど
・振り覚えは早いけど,踊っていてもなんかカッコ悪い
・簡単なことほど粗が目立つ
・かなりの早取り
というケースの人が多いかと思います。で,エルンフォのレッスン受けたら上手くなっていくっていうね。
別にそれでも良いという人は全然良いです。だって振付のほうが楽しいですから。それを否定する気は全くないのですが,なぜ振付中心のレッスンが上手くなりにくいかを説明します。
一言で言うと「学んだことを応用させにくい」からです。
振付っていうのは,基本的にはある曲があり,その曲に基づいて作りますから,「その曲で,その振付なら」というかなり狭いケースで適用されるということになります。
で,違う曲で,違う振付になると,またゼロからのスタート。これでは積み上がっていかないわけですよ。
たいして,基礎(ベーシック)というのは,他のケースでも転用可能なものが多いわけです。
1つのベーシックをしっかりと学ぶと,曲が変わっても,振付が変わっても,使えることが多いわけで,他の多くのことを練習することに時間を費やすことができるわけです。
要するにベーシックをやってきた時間は無駄にならないんですよ。僕が基礎が好きな理由はそこです。無駄にならないからです。
またそのベーシックを他のケースに転用する場合,「以前とはちょっと違うな。アレンジしてみるか」というふうに,自分で考えることにも繋がりますし,ベーシックと曲,振付との関連性などがわかってきます。これでどんどん上手くなるわけです。
「応用できる」「転用できる」っていうのがキーワードで,これらが積み上がっていくものなんです。
数学の公式と同じようなものです。公式を覚えたら,いろんなケースで使えるでしょう。問題解決の度に,新しい手法とか考えないでしょ。「今までの知識でなんとか解決できないか?」と考えるはず。
でもそれをダンスだったり,もっと言えば人生で使える人はとても少ないということです。
「基礎を積み上げる」という概念が今までになかった方はちょっと意識してみてください。人生が変わります。