考察

やる気がない人がやる気を出す方法

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「うちの子やる気ないな〜」

先日,キッズクラスが終わったときに保護者の方がそのようにしゃべっていたのが耳に入ってきました。

レッスンの様子を見てそのように発したのだと思います。

 

我が子がレッスンでやる気がない様子だと,親としてもやはり気になるところでしょう。

キッズクラスはエルンフォで言えば4〜6歳。就学前の子供たちです。

インストラクターとしては,たくさんの子供を見ているし,就学前のキッズたちということもあり「そんなもんだろう」と思っていますが,身内の様子にはやはり敏感になるのが人間です。

 

では「やる気」ってどうやったら出るのでしょうか?

ということで,今回は「やる気」を出す方法について書いていきたいと思います。

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やる気のメカニズム

まず人間の行動について。

おそらく多くの人が勘違いしているであろうことが「人間は頭で考えてから(思考),行動している」という誤解です。

実はそうではなく「人間は行動してしまったあとに,行動してしまった理由を後付けしている(正当化)」しているのです。

 

例えば,あなたが誰かに悪口を言ってしまったとします。

多くの人は「あの人のことが嫌いだから悪口を言った」と考えますが,そうではなく「とっさに悪口を言ってしまい,その行動を正当化するためにその人のことを嫌いになる」というのが正しいのです。

 

これは「やる気」にも当てはまります。

「やる気があるから行動する」のではなく「行動しているとやる気が出てくる」のです。

やる気を出す方法

ということは,ダンスにやる気を出させてたければ,まずは「ダンスをする時間」を増やさないといけません。

 

もちろんこれは内発的な動機付けが必要です。つまり「やらされている」場合だと上手く機能しません。

ですが,4〜6歳の子供で内発的な動機があるかと言われると,正直あやしいところがあります。

また内発的な動機付けも放置していれば良いわけではなく,しかるべき環境を与えてやる必要があることがわかっています。

なので,最初のうちは親が「ダンスをする時間」を増やすお手伝いをしてあげましょう。

 

具体的には「レッスンで習った振付を覚えてくる」のが良いでしょう。

ストリートダンスにおいて振付だけ一生懸命やるのはあまり良いことではありませんが,それでもレッスン中にやっている振付はいわば「教材」であり「具体例」であるので,まだ小さいうちは習った振付を一生懸命やるのが良いでしょう。

振付を覚えるためには,家で練習しなければいけません。ということで,ダンスをする時間は自然と増えてきます。

毎日5分でもいいからダンスの練習をしていると,少しずつ上手くなってもくるし,レッスンについていけるようになるので,自信にもなります。

そうするとやる気が出てきます。先週頑張ってやったことに,今週はやる気を感じるのです。

主体的な活動を促す

やる気と主体的な活動は密接に関係しているので,主体的な活動をどんどん促していくというのが重要です。

例えば,ダンスの準備を自分でやらせるというのも良いと思います。

自分が準備をすることで,ダンスに対して主体的な意識が芽生えてきます。

あいさつをしっかりとさせることも重要でしょう。来たときに自ら「こんにちわ」と言えるようになっておくと,ダンスに対して主体的な意識が芽生えてきます。

エルンフォでは,受講表に自分で名前を書いてもらうようにしていますが,これも本人のやる気を出すための仕組みだったりするのです。

親が書いてしまったり,書くのを忘れがちな人ってやっぱり上達しづらいんですよね。

子供が小さい場合はまず親が変わること

今回の話はキッズクラス(未就学児)のケースだったのですが,これくらい年齢の場合はまずは親が上記のようなことを知っている必要があり,かつ,それを実行している必要があります。

いきなり全部すると子供にとってストレスなので,まずは1つ,少しずつ変化を促していけば良いでしょう。

とにかく大事なのは最初から「やる気がないから無理」と諦めてしまわないことです。それならやる気を少しずつ「育てて」あげましょう。

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ABOUT ME
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鳥取ダンススクールエルンフォ代表
鳥取市でストリートダンスを教えています。
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