「やらないよりマシ」という考え
僕の座右の銘は「永遠に生きるがごとく学べ」なのですが,最近「これが座右の銘でもいいんちゃう?」っという言葉に出会いました。
それが「やらないよりマシ(Better Than Nothing)」です。
完璧主義だと起こる弊害
例えば,ダイエットの方法に「リーンゲインズ」という方法があります。
男性の場合,16時間の断食時間を設けて,あとの8時間のうちに食事を済ませてしまうという方法です。
「オートファジー」と言われたほうが馴染みがあるかもしれません。
僕はこれを実践してたんですけど,意外と難しく,何回か挫折してるんですよね。
挫折するたびにやめて,自分に合う方法を探したりしてたんですが,最近だと「毎日しなくても週に1回でもできれば良いよな」と思えるようになってきました。
毎日身体のことを考えずに食べるのと,週に1回でも気をつけて16時間断食をする。どちらが良いかと言われたら,絶対に後者なわけです。
でも以前の僕はどうも完璧主義だったようで,何回か失敗したら「自分に向いてない」と思って,また別の方法を探していたわけです。
人は目的よりも手段で人を判断する
「ランニングは20分以上」みたいな話もありましたが,20分以上のランニングを習慣にするにはなかなか難しいです。たいていは挫折します。
でも3分のランニングなら20分のランニングよりは続きやすいはずです。でも多くの人は「20分以下のランニングは意味がない」と脳内で変換して,3分のランニングを継続することさえ選択肢から外してしまいます。
人って誰かの仲間になるとき,目的よりも手段でその人を評価するらしいです。
例えばベジタリアンとビーガン。食事の制約はビーガンのほうがきついですが,どちらとも菜食主義みたいな目的は同じはずです。
でもビーガンの人はベジタリアンの人を毛嫌いしていることが多いのだそうです。理由は「中途半端だから」らしいです。
同じ菜食主義なんだけど,手段が甘い,もしくは過激などと考えると,同じ目的なのに敵対してしまうのが人間だそうです。
だから3分ランニングをしっかりと続けていても周りから「3分とか意味ない」とか水を差されて,モチベーションが下がりやめてしまうのです。
1ヶ月で10kg痩せるよりも1年かけて10kg痩せる
僕は最近ダンスの練習を1日20分しかしていません。プロとしてはあるまじきと思われるかもしれませんが,でも毎日しています。
以前たまに長時間の練習をするという状況に比べて,今のほうが練習できています。そして,習慣になってきたのでこれからちょっとずつ伸ばせると思います。
ダイエットも同じで1ヶ月で10kgも痩せようとするから失敗するし,リバウンドもするし,続かなくていつも新しい情報を探し続けるのです。
それよりも1ヶ月は1kg痩せることを続けていけば,1年間で10kg痩せることができるわけです。
長期的に見て,どちらが良いのかはわかると思います。
0か100思考はやめよう
仕事や勉強で忙しくなって,ダンスにまったく来なくなるっていうの同じで,週に1回でも月に1回でも来れば良いと思うんですよね。それでも0にするよりは全然マシです。
変に0か100思考だから「いつも通りに通えないんだったら意味がない」となぜか頭で結論づけて,ダンスから遠のくわけです。
別にダンスの優先順位が低いんだったら良いのですが,それで本当にやるべきことからも逃げていくといつまでたっても実力はついていかないのです。
ということで「Better Than Nothing」,やらないよりマシという気軽な思考で人生を長期的に楽しみましょう。