習い事のレジャー化
ちょっと前にキッズクラスの体験に来てくれたご家庭がありました。
僕がキッズとか子供の見学とか体験の申し込みがあると,いつも思う事があります。
それは「どうせ挨拶できないんだろうな」です(笑)
エルンフォ始めて8年目に突入しましたが,子供で一発目から挨拶ができた子って数えるほどしかいません。
というか記憶がないんですよね。たぶん5%いないんじゃないかな。
しかし,そのご家庭の子はできたんですね。だから正直びっくりしたんです。
体験1回やってもらって,それからはいらっしゃってないので,まあそれは良いのですが,僕としては印象に残る出会いだったんですね。
子供が挨拶できないのは,100歩譲ってまあ良しとしてますが,それを親が「注意しない」「させようとしない」「気付かない」っていうのが多すぎて,辟易としてるんです。
で,入会するときに,挨拶できない子には「挨拶できない子には教えるつもりはありません」とはっきり言うと,本人も親もやっと気付くようで,それからはまあするようにはなります(それでも慣れてくるとできなくなる残念な子もいますが)。
まあ原因はいろいろあるでしょうが,1つに「習い事がレジャー化してきた」というのがあるのかなぁと思います。
例えば,スーパーマーケットに入る時に挨拶する人はいないと思います。
コンビニもそう。遊園地とか市民プールとかはまあするかもしれませんが,しなくても良しとされてる感はある気がします。
で,多分,親も本人もそれと同じような感覚で習い事にくるんだろうなぁと思います。
僕も考えた事があるんです。じゃあスーパーマーケットとかと習い事って何が違うのか?
出た結論は「手に入るものが違う」ということ。
スーパーマーケットは「商品」が手に入ります。
遊園地は「楽しい時間」が手に入ります。
習い事は「成長した自分」が手に入ります。
「商品」はお金さえ払えば確実に手に入ります。
「楽しい時間」もとりあえず遊園地に入ってしまえば手に入るでしょう(まあ楽しもうとする心がないと無理ですけど)。
しかし「成長した自分」は自分の思考や行動なんかでは手に入らない場合があります。
「挨拶できない子」っていうのは,自分の主観での「楽しい時間」は手に入るでしょうが「成長した自分」は残念ながら手に入らないんです。
要するにあんまり上手くはならないんですね。実際にそうですし。特に未就学児や小学校低学年くらいまではそれが顕著です。
「レジャー化」っていうのは,「子供が楽しめればいいや」くらいにしか親が思ってないからそうなるんだろうなと。
で,それが子供にも伝わってるからもうドーニモならない状況なんだなと。
「成長した自分」を手に入れる方が,もっと楽しい事が待っているということを知っている人もいるわけで,そういう方はやっぱり「わかってるな」と思います。
挨拶について書くのが分かりやすいので,挨拶について書きましたが,一般的に,広義に書くと「自分を律することができるか」ということです。
怠惰な人には,成功は待ってないわけです。
怠惰な人とは「自分のやりたいことをやりたいようにしかやってない人」のことです。
で,こういう記事を書いて,僕は自分にも言い聞かせてるわけです。
「ぬるいよ,お前」と。