フラジャイル 感想
ドラマ「フラジャイル」を観ています。おもしろいです。好きです。ああいうドラマ。
医者もののドラマ,特に「病理医」を扱ったドラマ。病理医という医師がいることを初めて知りました。
患者に会うことなく,細胞などを調べて,病気を発見したりするそうです。
(それに対して,患者と直接会って治療などをするのは臨床医。)
何が好きかって,「論理」や「証拠」を重要視していて,それを譲らないという主人公です(TOKIOの長瀬くんです)。
例えば,ある患者に対し,下肢の不快感を訴えたので「腰椎椎間板変性」と診断した臨床医に対し,長瀬くんは「腰椎椎間板変性の根拠がないのに,なんでその診断なの?」と言います。
こういう光景よく見ませんか?根拠はないけど,自分の経験や感情,好みだけでいろいろものごとを決めつけてしまう人。
またある時は,内視鏡検査をしても,何も異常が見つからなかったので,その検査をした臨床医に,「全身検索をしてください」と言うけど,自分の診断に自信がある臨床医は「じゃあもう一度内視鏡検査します」という意味不明なやりとりが行われたり。
こういう人もたくさんいます。自分がやったことを結果がでてないことを指摘され,攻撃されたと勘違いしてなのか,「結果が出てない」という成果から目を背けて,自分のやりたいことを根拠なく遂行してしまう人。
特にその後者の話のやり取りが非常に共感できて,「全身検索しろ」⇒「内視鏡検査またやります」という不毛なやりとりを3回くらい続けてたんですね。
で,長瀬くんが「あいつはだめだな」と言います。
さすがに科学的な根拠があってのアドバイスを3回も無視されると「あいつはだめだな」となりますよね。
またこの臨床医の治療が原因で,違う病気だと判明し,しかもそれが悪化したというシーンがあるのですが,その時に長瀬くんはその臨床医に対して「あんたいつか人を殺すよ」と言いました。
これは僕は大学時代に「科学的な根拠がない教育をやっていても,一見上手くいってるようでもそれは【偶然】だよ」と口酸っぱく言われてきました。
なので,このセリフの重みがよくわかります。今まできちんと治療できていたのが「偶然」だったんです。
で,結論。
「結果出してる人が言うことは素直に聴くべし」
ダンスやってるんだったら,ダンスの先生の言うことは素直に聴くべし。
普段の生活のことだったら,子供だったら親や学校の先生,大人でも先輩の言ってることを聴くべし。
商売人だったら,儲けている商売人の話はお金を払ってでも聴くべし。
ポイントは「結果出してる人」ということ。
見当違いの人に聴かないように(例えば,ダンスのことをダンスをやったことのない人に聴くとか)。
結果を出している人っていうのは,それなりの論理を持っていますから。
それを自分の頭で何度も何度も理解しようと努力してください。