考察

「既習事項を使う」という考え

「既習事項」という言葉,わかりますか?

「既に習ったこと」という意味です。

 

例えば,数学の問題を解く時に,今までに習ったことを使いますよね。

極端に言えば,文章問題を解く際には,四則演算(足し算,引き算とか)を使いますよね。

また難しい問題と解く際は,今までに習った問題の一部分でも使えないかと考えるものです。

数学教育の目的として,「過去の問題を今の問題に使えないか」という思考を展開する能力を身につけさせる,というのが1つあります。

数学を通して,日常の問題解決をするために,「既習事項を使う」という考えを学ぶのです。

そこに,学校教育の数学の価値が1つあります。

 

ただ,この「既習事項を使う」という考えを日常ではできない人は多いようです。

要するに,何か問題にぶち当たった時,ゼロから問題解決を試みる,もしくは,諦める,という人が多いということ。

「昔,こんなことがあったから…」と考える人は極めて少ないのではないかという印象を持っています。

 

ダンスでも同じことが言えます。

基本的なリズム(アップ,ダウンなど)って,どの動きにも入ってきますし,基本的なステップも,その一部分は,新たなステップに使えるということはたくさんあります。

でも,新たなステップを覚える時に,今までに習ったこと無視して,新たにゼロから覚えようとするから,なかなか覚えれないんだろうなと思います。

その人にとって,「過去は過去」「今は今」なんでしょう。

 

僕は振り覚えのコツなんか教えるのですが,きちんとその話を聞いている人にとって,僕が言った振り覚えのコツは「既習事項」なわけです。

「振付は○○から覚えろ」とか「できない場合は××してから△△,そして□□」とか言ってます。

でも,新しい振付を習ったら,その「既習事項を使う」というところまでたどり着かないんですね。またゼロからやってるわけです。

要するに,積み上がっていかないんですよね。

 

これはダンスのセンスとか関係なく,「思考の習慣化」です。

意外とこういうのはダンスやってない人,仕事ができる人とかの方が得意なのかなと思います。

たぶんうちでもできる人は1人もいない気がします。良い線いってるのが数人。

 

で,この「既習事項を使う」っていう思考が習慣化してくると,ダンスは爆発的に上手くなります。

というか,ダンスだけではなく,全てのことが上達が速くなります。

まずは「今取り組んでいることって,過去の経験がいかせないかな」と常に振り返る癖をつけてみてください。

すごく変わると思います。

 

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