考察

なぜ伸び悩むのか

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以前,ある先輩ダンサーがジャッジのバトルで,ダメ出しを聞きに来たキッズダンサー(小〜中学生?)の話を聞きました。

僕もその子知ってるんですけど,上手いと思います。予選があったら通過する実力がある子です。

で,そのバトルでは確か予選上がれなかったと思うのですが,最近自分でも伸び悩みを感じているそうで,その先輩の前で泣き出したそうです。

 

ということで,今回は「なぜ伸び悩むのか」がテーマです。ちょっと考えてみてください。なぜ伸び悩むのか。

具体的に行きますが,今回の子の場合(というかほとんどのキッズダンサーにいえる),「上手くなってしまった」から伸び悩むんです。

自分の力で上手くなったのですが,普通にレッスンとか通って,バトルとか出て,ショーにも出て,ということを繰り返していくうちに「上手くなってしまった」のだと思うのです。

まあキッズダンサーに限らず,ほとんどの「そこそこ上手いダンサー」って,「上手くなってしまった」んですよ。

 

だから具体的に「何をしたから上手くなったのか」がわかってないんです。で,あまり何も考えずに練習してきて,上手くなる限界に達してしまって,それからどうして良いのかわからないということです。

 

今トップに君臨している人たちは,その「プラトー」と言われる伸び悩んでいる状態を克服して今に至るのですが,プラトーになって伸び悩んでやめていくダンサーの方が多いわけです。

まあいわゆる「センスがある子」なんだと思いますけど,こういう子ほど辞める可能性も高くなっていきます。

 

今まで,親や先生の言うことを聞きながら練習してたら上手くなったけど,ある一定のレベルまで言ってしまったら,伸びなくなり,どうしていいかわからない。

で,それ以降は,親も,先生もアドバイスできなかったりします。勉強してない人とか多いですから。

 

また,「どうすれば良いのか」を伝えることはできても,たぶんそれを実行できる人も限られてきます(難しいということではなく,手間があるから)。

 

こういう「上手くなってしまった人」って1番厄介です。変にプライドもあるから素直に実行できないですし。

では,どうすれば良いのでしょうか?

 

僕なりに方法論はあるのですが,とりあえず「自分で自分を観察できるようになった方が良い」です。ほとんどの人は自分のことを何も知りません。

どんなことでも良いので,自分の活動記録をつけてみて,「自分ってこんなふうに生きてるんだ」と理解できるようにあると1歩進みます。

 

で,こういうこと言うと,ピンと来ない人が多いです。「そんなことよりも練習法とか教えてよ」とか残念なこと言ってきます。

そういう人に練習法を伝えるとすれば「ひたすらできることだけやりつづける」ことをおすすめします。

できないことをできるようになる練習よりも,できること,得意なことをひたすらやる練習に切り替えます。

できれば基礎練の方が良いですね。

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ABOUT ME
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鳥取ダンススクールエルンフォ代表
鳥取市でストリートダンスを教えています。
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