考察

危険!社会から学べない子供たち

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例えば「子供にあいさつをさせる」というシーンにおいて,大きく分けて2つの道があります。

(1)教える
(2)社会から学ぶ

(1)の場合は「あいさつしましょう」でもなんでも良いのですが,大人が教えるパターン。

(2)の場合は,他の子があいさつしてるのを見て,自分もやるというパターン。

 

(1)と(2)を比べると,おそらく(2)のほうがレベルが高いことだと思うのですが,まあ当然ですが,できる人とできない人がいますよね。

レッスンが終わってスタジオを出るとき,生徒のほとんどがスタジオに向かって「お疲れさまでした」とおじぎとあいさつをします。

これ僕教えてません。やれとも言ってません。でも誰かが始めてくれて,それがずっと引き継がれています。

これを引き継いでくれているのは(2)ができる人たちなんです。

と思えば,教室の敷居をまたぐときでさえあいさつができない子もいます。明らかに他の人はやっているのに,気にも留めません。

 

「これって何の差なんだろう」って思ったときに,(2)ができない子は「周りを全く観察していない」んだなということ。ものすごい「受け身」でこちらから何かしら働きかけないと動けないという状況だなと見ています。

おそらくそれまでの人生で「自分で考えて行動する」ということが極端に少なかったんだと思います。

とくに親が口うるさく細かい指示をしていたり,すべての危険を取り払っていると,子供は無気力になります。自分で考える必要がなくなるし,考えても無駄と思うようになります

こういう状態になると,この子に教育するのは(1)しか手段がなくなり,(1)と(2)の両方の手段を持っている子と比べると,成長が遅くなるわけです。

 

さらに,僕はこの(2)ができないと,けっこう危険だなって思うんです。なぜなら,成長するにつれて「周りは教えてくれなくなるから」です。

小さいときは大人が教えてくれますけど,大きくなるとだんだん教えてくれなくなります。たいていの大人は遠慮して「これくらいの年の子にこんなレベルの低いことを言わなくてもいいだろ」という感じ。

自分から求めないと良い情報が入ってこなくなるのです。でも自分で求める術も知らないので,シンプルに周りとの情報格差が大きくなります。

 

僕はいつも「受け身な人は成長しない」と言ってますが,受け身な人って本当に損なんです。

自分の人生は自分で切り開くしかないので,少なくとも自分の子供には,受け身にならないように育てたいなと思う今日この頃です。

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ABOUT ME
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鳥取ダンススクールエルンフォ代表
鳥取市でストリートダンスを教えています。
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