センターがもらえない。ソロがもらえない。ポジションが隅ばっかり。
↑
ショーで「センターに立たせてもらえない」とか,「隅のポジションが多い」とか,「ソロがもらえない」とか,ダンスに真剣なほどこういう悩みはありますよね。
僕もどちらかというと目立つポジションを与えられない立場でした。
で,その時,僕はどう思ったのかというと…とくに何も思いませんでした(笑)
「向上心がない」というわけではなく,どちらかというと与えられたポジションをしっかりとこなす,というふうに常に意識が向いていたからだと思います。
振付指導してくれる先生も,悪気があってやってるわけではなく,あくまで「良いものを作る」ということが最優先なので,「全員を1回は目立つ位置に」とか考えません。
僕もそれで良いと思っています。自分中心に考えると,「なんで私はいつも目立たない場所なんだ」と思うかもしれませんが,チームのこととか,お客さんのことを考えると「僕はここで良い」と思えます。
なので,そういうので腐らないで欲しいと思いますし,逆にそういう状況を楽しめるようになったら「本物」だと思うんですよね。「余裕が感じられる」というか。
僕の経験上,「目立ちたい」と主張してくる人に限って,普段あまり練習してなかったり,ショー出演が決まってから頑張るというタイプの人が多かったです。
言い換えると,目立つ位置をお膳立てしてもらえないと自分を出せないのでしょう。
逆に言うと,普段からきちんと練習している人は,どこに言ってもその役をまっとうできるということです。僕はたぶん普段からやってるという自負があるから,どこに選ばれても余裕なんだと思います。
あとは,いくら不本意なポジションだからといって,そこで手を抜くと,今後も評価はしてもらえなくなります。
普段からきちんとしていて,今自分に与えられたことを真剣にこなせる人は「君がいて良かった」と言われる人になります。