手続きを自分ですること
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LNFO private
為末大さんの「熟達論」という本を読みました。その中で、様々なジャンルの熟達者の共通点として「おかしいと気づくのが早い」ということが書いてありました。
これ妙に納得したんですよね。というのも、ボクが知ってる上手い人たちはこの感覚を持っているなと思ったのです。
例えば世の中の成功例を自分の人生の参考にしようと思っても、ほとんど役に立たないと言われています。なぜかというと、成功はいろんな要因があって、どれが自分に合うのかを判断するのは難しいからです。
一方で、世の中の失敗例を自分の人生の参考にしようというのは役に立つと言われています。なぜかというと、失敗の原因はだいたい共通点があったりするからです。
「おかしいと気づくのが早い」というのもそれと似た話なのかなと思いました。
ダンスで新しい振付とか動きを習ったとき、いきなり最初からできる人はほとんどいませんし、できたとしても上手くできているわけではありません。ただほとんどの人が「自分の動きはどこかおかしい」ということに気づいていません。間違った、イケてない動きを延々と反復しています。
これは「言われたことをただこなしている」という状態であり、この延長線上に「上手くなる」っていう状態はないんですよね。
ボクもおかしいことになかなか気づけないタイプの人間なので、自分に「おかしくないか?」と問い直すようにしてみます。