一歩踏み出したものにしか次の景色は見えてこない
MASATOMOくんのワークショップと同日,MASATOMOくんジャッジでナツータカップをやりました。
まあナツータカップ自体はいつも通り進んでいったのですが,今回は初参加の4年生女子がいたんですね。
去年,当時4年生だった男子(現5年生)が初参加してきたことを思い出しました。
この2人はバラエティのクラスで僕の指導のバトル練習を受けてないんですね。
でも出てきた。これってすごいことだと思いますよ。
おそらくお家とかでやってるんだと思いますが,このご時世に指導なしでバトルに出ようっていう勇気はすごいなぁと。
バトル練習クラスはちょっと時間が遅いので,まだ小学生の子には出にくいというのがあるかもしれません。
しかし,だからと言って嘆いているだけでは何も生まれてきません。
「その時間だけ遅い時間を我慢する」とか「家でバトル練習して,とりあえずバトルに出てみる」とか,今の生活を変えないと先に進む事はできません。
で,この2人は後者を選らんだ,ということです。
参加してみると,知らない人たちもいっぱいいるわけです。上手い人もいれば,下手な人もいる。
どんな音楽がかかるのか,どういう風に進行していくのか,どんな雰囲気なのか,などなど,その場にいなければわからないこと,わからない空気があります。
これ,参加した事がない人に僕がいくら口で説明しても伝わりません。YouTubeに動画アップしていますが,あれ見ただけでナツータカップは理解できません。
参加した事がある人でないと理解できない「景色」がそこにあります。
「口で言えばわかる」「説明すれば理解してもらえる」といった残念なことを言う人もいますが,それは「現場にいない人の言い分」であり,現場にいる人は素晴らしい景色を体感しているわけです。
テレビとか雑誌とかでダンスイベントの様子を見て,実際に行ってみると「会場せまっ!」と思う事があります。これ,実際に行ってみないとわからないことなのです。
この2人は,他の人たちと一歩差をつけました。しかし,とてつもなく「大きな一歩」です。自分の世界を増やしたということなのです。
もちろん世界を増やす事で,即上手くなる,ということに繋がるわけではありません。それを活かさないと結局意味がありません。それを知っているだけで活かせないとそれはただの「評論家」になり,逆にうざい存在になってしまいます(謙虚ならいいけどね)。
が,上手くなる可能性ははるかに広がりました。今,上手い下手は関係ありません。一歩を踏み出したかどうか,です。
そして「一歩踏み出したものにしか次の景色は見えてこない」のです。