指導しない親とは?「よい子育てとは何か」という記事を読んで
「パレオな男」というブログを好きでよく読んでいます。
論文などの要約をわかりやすく書いてくれていて,科学的根拠がある情報が手軽に手に入れることができるのでありがたいブログです。
最近,子育ての記事が上がっていたのでシェアしたいと思います。
- 「良い子育てとは何か?」をワシントン大学の先生が語っておられます#1「子育てには4つのタイプがある編」
- 「良い子育てとは何か?」をワシントン大学の先生が語っておられます#2「子育てには4つのタイプがある編」
この2つの記事の中で,僕がとくに気になったところを3つご紹介したいと思います。
子供の感情を受け入れて共感するが,問題行動を正そうとはしない親の存在
上記の記事の元の論文によると,子育てには4つのタイプの親が存在していると言います。
その中で「パターン3:指導しない親」というタイプがありました。
指導しない親とは,子供の感情を受け入れて共感するが,問題行動を正そうとしない親のことです。
パターン1,2はもっとひどいので,個人的には論外なのですが,このパターン3はけっこういるなと感じています。
一見いい人に見えるのですが,子供が他の人の迷惑をかけているときに,ママ友と話していて見ていない(見ていない振りをしている?)とか,見ていてもヘラヘラ笑っているとか。
その子の親は何も注意も指導もせず,迷惑を受けている人たちが注意しないといけないという状況をこれまで何度も見てきました。
そういう親がいる場合は,極力その場から離れようとはしているのですが,そういうのって迷惑かけられた側の子供たちもけっこう敏感に気付いていて「なんであの子のお母さん(お父さん)は何も注意しないんだろうねぇ」と子供たち同士でしゃべったりしてました。
問題行動をひたすら矯正しようとした場合も問題
指導しない親のもとで育った子供は,大人になったときにも問題行動が増えたりするそうですが,逆に「問題行動をひたすら矯正しようとした場合」も,学校の成績や友達付き合いに問題を抱えやすいらしいです。
なかなか難しいのですが,僕たちは大人だから「先が見える」ので,どうしても先回りしてすぐに問題行動を矯正しようするのですが,すぐに解決を試みることはよくないみたいです。
やはり親はきちんと勉強しないといけないなってあらためて思いました。
単純な観察を共有する
子供が問題行動を起こしたとき,親が解決しようと介入しようとしますが,結局は自分で解決しないと意味がありません。
自分で解決するというのは,自分で考えるということです。
そのためには,こちらが伝えることは「単純に観察したこと」が良いとのことです。
僕も「事実に注目しよう」と以前から言っているのですが,多くの人はこの事実に,自分の「解釈」が勝手についてくるので,メンタルが落ち込んだり,誰かと言い争いになったりするわけです。
例えば,自分の子があいさつをしない子だったとします。
事実だけを言えばシンプルに「あいさつをしない」ということです。多くの大人はこれに自分の解釈を加えて「あいさつをしないなんてダメな子」みたいな感じで言ってしまったりします。
娘があいさつを忘れていたら「ほい,あいさつ」と促すことはあるのですが,基本的に僕が娘に問題行動について伝えるときは「僕はそれは嫌い」と伝えて,質問責めをすることがないようにお話するようにしています。
たいていはそれで娘も理解して,できるようになっていきます。
まとめ
今回の内容を簡単にまとめると
みたいな感じです。
普段自分が気をつけていることが,科学的根拠があるものとして扱われていたのでホッとしました。