ボトルネック
ボトルネック,直訳すると「瓶の首」。
例えば500mlのペットボトルと2リットルのペットボトル,入ってる水の量は違いますが,ボトルネックはほぼ同じなので,水が出てくる量は変わりません。
Wikipediaによると「物事がスムーズに進行しない場合,遅延の原因は全体から見れば小さな部分が要因となり,他所をいくら向上させても状況改善が認められない場合が多い。このような部分を,ボトルネックという。」
要するに「足を引っ張ってる」部分のことです。
工場とかのラインで,処理能力が遅い機械のところには「仕掛かり」がたまります。こういうところをボトルネックと言ったりします。
ダンスでも,何でも,成長するのが「遅い」人がいます。
遅いと言うのは「人よりも練習とかやってるはずなのに,明らかに伸びが遅い」ということです。
「やってない」は論外です。
だいたいみんな「それなりに」伸びています。やった分だけは伸びていると思います。
でもやった分だけ伸びない人もいます。そういう人は「ボトルネック」を持っているんです。
例えば,ダンスで例えると,レッスンをたくさん受けているけど,その割には上手くならない人。
体力,筋力が弱い場合があります。どんな技術やステップを覚えても,体力や筋力が弱いせいで「使いこなせていない」「形しかできていない」などの場合がまず多いです。
あとは単純に「集中していない」とか。レッスンはたくさん来てるけど,半分はよそ見してるとか。
性格の問題もあります。先生とか先輩の言っていることを素直に聞けない人。上手くならないのを自分のせいにできない人。
僕が「上手くならな人の特徴は?」と聞かれると,上記のようなことを答えます。だいたい経験上,上記のようなことに集約されます。
それが「ボトルネック」です。で,だいたいの人はこのボトルネックを解消すれば劇的に伸びます。
でも「解消しない」から伸びにくいのです。
よく「長所を伸ばせ」と声を大にして言う人がいますけど,まあそれも重要なのでしなければいけないのですが,短所(=ボトルネック)を解消すれば,もっと伸びるでしょう。
というか「短所を解消しなくても良い」と言ってる人は「ぬるい」と思うんですね。解消した方が良いに決まってるじゃないですか。
短所が解消できれば,長所はもっと伸びると思います。長所に目を向ける,徹底的に目を向けるのであれば,まずは短所を解消するべきでしょう。
「短所を無視しましょう」というのは,そこから目を背けたい人の「言い訳」です。
ボトルネックが解消されると本当に劇的に変わりますよ。私も体験済みです。目を背けずに向き合ってください。