考察

自主練の難しさ

自主練習について,保護者の方から相談を受けました。

◎時間と場所を確保して,自主練をする時間を作っている
◎でも,結局どういうふうに練習すれば良いのかわからないので,ダラダラなってしまい,無益な時間が流れている(笑)

と。

たぶん僕が自主練を推奨しているので,そういうふうに行動を起こしてくれたのかなと思いました。とても嬉しいです。

 

そうなんです。自主練ってはっきり言って「難しい」んです。

本音を言うと,小学生や中学生がきちんとした自主練ができるかというと,かなり難易度高いと思います。

おそらく高校生,下手したら大学生にとっても難しいです。

 

まず練習とは何か。「問題解決をすること」です。

何かしら問題があり,それを解決するために時間を割くこと。これが練習。

 

ということを前提に結論を抽象的に出すと

「練習の目的(ゴール)を決めて,それを達成するための方法を考える」ということです。

 

で,具体的に何すれば良いかというと,「ノート買ってきて,メニューを作って,書いておく」です。

メニューが妥当かどうかは僕に聞いてくれれば良いです。

 

例えば,「振付を覚える」という目的があるなら,覚えたら終わり,でOKです。

「ソロを考える」という目的なら,考えて,覚えたら終わってOKです。

「上手く踊れるようになる」という目的なら…

 

皆さんはどう考えますか?

ここまで来ると,難易度が突然上がります。

「上手く踊れるようになる」という目的を達成するための「方法」を考えなければいけないからです。

これがおそらく学生には難しいのです。

 

なぜなら日本の学校教育を受けている人は,こういうふうに自分で問題解決するという教育をほとんど受けてないからです。

基本的に「言われたことを言われた通りにできるようになる」ということに主眼があるので,「自分で目的を設定して,問題解決をはかる」ということが極端に苦手です。

 

僕はそれを教えることができます。

しかし,学校教育は6年+3年+3年。そして週に5日,1日6時間くらい学校にいるわけです。

習い事の立場として,なかなか勝てません。

なので,なかなか自力で問題解決をはかることができる人間が生まれません。

逆に言うと,それができるようになれば,1人勝ちです。

 

自分のお子さんに「自分の弱点」を聞いてみてください。

これは意外と答えることができる子は多いです。

「集中力がない」とか「パワーがない」とか,意外と子供は自分の弱点をわかっています。

 

では,「それを解決するにはどうすれば良いのか?」と聞いてみてください。

これを答えることができる子はほぼゼロだと思います。

 

人間は「何かしたいけど,どうしたら良いのかがわからない人が圧倒的に多い」んです。

だから,本音を言いますが,自主練だけで上手くなるって,あんまり現実的ではないんですよね。

やっぱり指導者がいない学生チームってそこまで上手いチームいないんですよね。

レッスンに来れるなら来た方が有意義な時間をすごせます。

レッスンに来れない日とかは自主練をすれば良いと思います。

例え,その時間が無益に感じても,それも勉強だと思います。むしろそれがあるからいつか気付くとも言えますし。

 

まとめますと,レッスンと自主練なら,高校生くらいまでなら,レッスンを重視した方が良いと思います。

ただもちろん,レッスンだろうが,自主練だろうが,人形のようにぼーっとしていては意味ないです。

そこを勘違いしている人もけっこういます。それはまた書きます。