アイソレーションをしなければダンスは上手くならないのか?
僕の質問箱にこんな質問がきました。
今日はこの質問への間接的な回答になるかもしれませんが,「結局ダンスが上手くなるのにアイソレーションって必要なのか?」ということを書いていきたいと思います。
結論から言えば「アイソレーションをすればダンスは上手くなる。でもやらなくてもダンスは上手くなる」です。
この考えを説明するために,ある漫画を紹介したいと思います。
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どんな話かは,上記のリンクからあらすじとか読んでください。中身もちょっと読めます。
で,この漫画の中で美術部の顧問の先生と生徒でこんなやりとりがありました。
「そもそもデッサンって必要なくないですか?」
「ネットにはデッサンやったことなくても上手い人なんていくらでもいますよ」
「だいたい私が描きたいのは美少女で石膏像とかティッシュ箱じゃないんすよ」
で,この生徒の質問に対する先生の回答がこちら。
「デッサンをすれば絵は上手くなる」
「でもやらなくても絵は上手くなります」
「そういう人(デッサンやったことなくても上手い人)は毎日何時間もかけて絵を描いたり作品を作ったり」
「他の作家や業界のことを研究していますよ」
「デッサンの代わりにいろんな努力をしているだけでそういう人は結果としてデッサンが必要なかっただけです」
「デッサンは『自分の描きたいものを描く』『自分の能力を向上させる』ための手段であらゆる修練法の中で誰でもできてかつ上達が早い方法です」
「答えではなく公式を学ぶような方法ですので応用も利きますし」
簡単に言うと「アイソレーションしないなら,そのかわりもっと必死に練習すればいいんじゃない?」ということです。
ただ,上手くなるために何すればよいのか?って分かる人って少ないと思うんですよね。
コンテストで優勝するために具体的に何すればよいのか,とか,どれくらい練習すればよいのか,ってきちんと説明できる人いますか?
いればたぶんその人は指導者がいなくても上手くなると思います。
でもほとんどの人はそうではありません。そしてわからないからダンススクールというものがあるのでしょうし。
インストラクターは,美術で言うデッサンというトレーニングにあたるものをアイソレーションだったり,リズムトレーニングとして生徒に教えているわけです。
なので,ほとんどの人は素直に基礎練に取り組んだほうがよいと思います。
上手くなってきたらまたその時に考えてみるとよいと思います。
参考文献
・ブルーピリオド(1) (アフタヌーンコミックス)