日記

DANCE TUBE Re8th

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1月22日,延期開催となったDANCE TUBE Re8thがありました。

結果としては,L-sistersが準グランプリ(一般部門の2位),Lotus1-2-3がTUBE賞をいただきました。

いろいろと考えていたことや思いがまとまったので各チームについて書いてみようかと思います。

 

Lotus1-2-3はTUBE賞は5連覇らしいです。

本音を言うと,Lotus1-2-3がTUBE賞を2回とったときくらいから,「これははたして良いことなのだろうか」という思いがありました。

ジュニアクラスのみんなはもちろん真剣にやっているのですが,うちのジュニアクラスよりも真剣にやっていて,上手いチームなんかいくらでもいるんです。

そのチームを差し置いて,受賞するというのは,個人的に葛藤がありました。

だからと言って,「投票しないでください」と投票を操作するのもおかしいわけです。

僕は,保護者の方とこの件に関してはいっさい指示したこともないですし,話したこともありません。

「TUBE賞」という特性上,そういうことを話すことでさえダメだと思っていますから。

で,実際投票した人はちゃんと「Lotus-1-2-3が良かった」と思って投票しているわけですから。

でも,賞をとってしまったことによって,「今くらいの練習量で賞がとれるんだ」とか「私たち上手いんだ」と思って欲しくなかったからです。

だから賞をとるたびに,1年ごとにジュニアクラスに伝える内容を変えていきました。

あるときは「みんなが認めてくれたね」,あるときは「これで調子に乗ったらダメだよ」みたいに。

それを5年間やってきたのですが,結局,何を伝えても,そこまで子供たちが年によって傾向が変わったかというとそうでもなかったんです。

ようするに,「やるやつは何言われようがちゃんとやるし,やらないやつは何言われようがやらない」ということです。

これに僕は逆らうことができなかったんです。

だから,僕はこのままでいいんだろうと思っています。

それよりも賞をとれたということを「成功体験」として大事にしてあげようと思うようになりました。

今後たぶんLotus1-2-3はDANCE TUBEに出ると思いますが,その時にTUBE賞を意識とかそういうことはやめようと思いました。

それよりも,このジュニアクラスの間でしかできないことを精いっぱいやらせてあげようと思います(一般クラスではイベント出るだけでも一つ壁があるので)。

 

Emyは,nao先生が振付したので,僕はいっさい関わっていませんし,余計な口出しなどはしていません。

nao先生から話を聞くくらいなのですが,まだまだEmyは集中力がなかったり,振付を覚えてこなかったりと,イベントに出るという前の段階でつまずいている印象を受けました。

例えば,ジャッジの先生にコメントを聞きに行ってるにも関わらず,途中から手遊びを始めたりとか,発表会の前日リハでも振りを間違えるとか,クラス中でも簡単な指示が通らない,例えば,「移動しながら踊ってみて」と言っても,ずーっと同じ場で踊ってるとか。

でも,それでも,リハをちょっと早く来て練習してるとか,そういうことが後半は見られてきたのが良かったし,ダンスも目に見えて上達している子も出てきました。

Emyというチームの活動以外でも,いきなり米子のバトルにエントリーしてみたり,少しずつ,「ダンスの世界に足を踏み入れてきた」なぁと感じました。

 

TimeLineは,Emyに比べると,振り覚えも早い方だし,振付もきちんと覚えてきていたので,次のリハの時には復習などする必要なく,すんなりと振付は完成しました。

TimeLineに決定的に足りないのは,まずは「スキル」,そして,その前段階の「身体能力」です。全員もれなく筋力が弱く,スタミナがない。

スキル(技術)に関しても,米子のコンテストでQumaさんには「この振付はスキルがいるダンスやからな」と言われたそうです。

だからスキルの伸ばし方を伝えましたが,おそらくそれにじっくりと取り組んだ子はいなかったのではないでしょうか。

TimeLineの振付は,ちょっと背伸びした振付にしました。おそらく相当練習しないと踊りこなせないような。

踊りこなせたら何かしら賞にからめるかもという観点で作りました。

スキルも身体能力も,リハのときだけ頑張っても伸びません。

日ごろからのレッスン,練習,トレーニングがモノを言います。それが今後できるかどうかでしょう。できなければEmyに抜かれると思います。

 

この4人はすっごい真面目なんです。真剣だし。

あとは「上手い人たちはどれくらい練習をしているか」とか「どういう心持ちでダンスをやってるか」という「上手い人たちの常識」を自分の中にインストールするということです。

おそらくそれを知らない,伝えてはいるけど,実際経験したことがないからピンと来ない状態なんだと思います。

何かのきっかけで化ける子たちだと思います。

 

O-BLOODは何も賞にからめなくてめっちゃ泣いてました。それだけ悔しかったということです。

この2人のダンスの好きさは伝わるし,真面目さもわかる,行動力もあり,決断力もあります。

2人のダンスの長所もずばぬけていると思います。ぜんぜんダンスで成功できる可能性を秘めた子たちです。

しかし,プラスの面が多い分,マイナスの部分も大きいのがこの2人です。

スキルの低さがまだまだ足を引っ張ります。

プラスの面だけ見られると何かしら賞にからめます。大阪のフロントラインのように。

でも,安定してベスト3なんかに入るためには,マイナスの部分をかなり見られます。そこを消さなくてはいけません。

マイナスの部分が消せなければ,特別賞止まりになってしまいます。

2人にはこれも伝えています。でも,まだまだ真剣にそれに取り組んでいるようには,普段のレッスンを見ていて見えない。

これも気付けば化けるでしょう。

 

L-sistersも泣いてました。だって優勝狙ってましたから。

L-sistersは,身体能力もスキルもダンスに対する姿勢もほとんど文句はありません。だからAチームです。

ただ今回はさらなる「スキル」を求められる結果になりました。

終わった後にジャッジのセイジさんと話したのですが,もっと「止めたり」「強かったり」「えぐかったり」とスキルの精度があったら,と言われました。それがダンスとしても「インパクト」になると。

だからこの3人はこれからが他のメンバーよりも大変です。

この3人は70点に到達しています。

70点というのは,当たり前のように練習していれば,割りと簡単に到達できる点数です。

ただ70点からは1点ずつあげるのにとてつもない集中力と労力がかかります。71点になるのがつらいのです。

この1点ずつ上げていく作業を楽しんでいければいいなと思っています。

今トップでやっている人たちはその苦しみを「楽しめた人」だと思うのです。

「人前で踊れて楽しかった」という楽しさとはまた違う,高次の楽しさを求めても良い段階に入っているということです。

その1点ずつクリアしていくつらく苦しい道のりを楽しんでいける1年にして欲しいと思います。

 

とまとめていると,結局,全チーム「スキル」が必要だなと思っています。

なので,この1年はスキルを伸ばすようにしていきたいと思います。

 

ただ全チーム,おせじなく,今期最高のダンスができていました。そこに偽りはありません。

一緒に頑張っていこうで〜

 

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ABOUT ME
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鳥取ダンススクールエルンフォ代表
鳥取市でストリートダンスを教えています。
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