自分が抱えているものの量を把握するだけ
最近,キッズクラスとジュニアクラスでこんなことを伝えています。
「今踊ってる振付って何秒だと思う?」
で,みんな元気よく答えてくれるので嬉しいのですが,まあ正解に近い人ってほとんどいないわけです。
だいたい8×8で30秒です。曲の速さによって変わりますけど,だいたいそれくらい。
で,キッズとジュニアクラスのルーティーンって8×4なのでだいたい15秒です。
キッズクラスの発表会の作品は1分30秒くらいの予定,ジュニアクラスは2分の予定です。
ジュニアクラスの生徒にはこう聞きました。
「今からみんなが覚える振付は2分(=120秒)です。で,みんなが普段3ヶ月くらいかけて覚える振付は15秒です。同じ量の振付をあといくつ覚えなければいけないでしょうか?」
割算ができればわかるのですが,1,2年生はわからないので,3年生にやってもらったのですが,答えは「7」ですね。
(15秒のルーティーンが8つ分が120秒なので,残りは7という計算)
「みんなは15秒の振付を3ヶ月くらい練習するけど,それでもきちんと覚えてこれない人もいるけど,120秒も大丈夫かい?」と,少しハッパをかける意味合いでも言いました。
それともう1つ質問しました。
「あと本番までに何回レッスンがあるでしょうか?」
これを答えれた人はいませんでした。まあ予想通り。全然OKです。
ここから一般的な話にうつります。
締切とかが守れない人,例えば,仕事の納期を守れない人だったり,夏休みの宿題が夏休み中に終われなかったりする人って,「怠け者」と断ずる前にできてないこと,わかっていないことが3つあります。
それは
◎自分の仕事量がどれくらいあるのか
◎その仕事量を自分が処理するのがどれくらいかかるか
◎それを仕上げるまでの期間はどれくらいあるのか
です。まずこれらをわからせてあげれば解決するかもしれません。
具体的に
◎夏休みの宿題ってどれくらいあるのか(何ページ?プリント何枚?)?
◎1ページ処理するのに何分かかるのか?
◎夏休みって何日あるのか?
これだけです。あとは日数で割って,1日のノルマを出せばOKです。
単純に「宿題やったの!?」とか怒鳴るよりも効果あると思います。
コツは,「計画通りにいくわけないから,前倒しで終わる計画を作ること」です。
例えば夏休みが30日あるとしたら15日で宿題を終わらせる計画をたてます。
多少上手くいかなくても30日以内には終わるでしょう。
これを最初からギリギリで計画を設定していると,ミスったら終わりなわけです。
この能力ってほとんどの子供たち,持ってません。大人も持ってません。
だからこれができるだけで,ある程度人生イージーモードです(もっとハードな悩みがでてきますが…)。
その人の性格うんぬんよりも,「方法を知らない」ということが1番の原因だったりします。
方法を教えてあげて,それでも「面倒くさい」とか言い出したら,まあそれはほっとけばいいでしょう(笑)
そこまで言ったら「自業自得」になります。