場数を踏むだけにとどまらないようにするための動画チェック法
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この記事で「場数踏むのは重要だけど,出るだけで終わってしまってもだめだよ」ってチラッと言ってます。
場数を踏む=人前で踊る,ということは上手くなるためにはとても重要です。インプットとアウトプットの割合は3:7くらいが良いと言われています。レッスンを受けるとか,練習するとか(=インプット)は非常に重要ですが,それだけでは上手くなりづらいのです。
なぜなら学んだことは使えないと意味がないからです。学んでも知っているだけだと生きた知識になりにくいからです。
だから大きい,小さいイベントに関わらず,場数を踏むことは重要なのですが,だからと言って「イベントに出れて楽しかった〜」だけではせっかくのアウトプットも効果が薄いのです(こうなっている人がなんと多いことか)。
アウトプットの効果を最大化するためには「フィードバック(振り返り)」が必要です。ということで,今回は僕がやってるフィードバックの方法を紹介します。
動画でフィードバックする
自分が踊った形跡を客観的に観ることができるのは「動画」しかありません。なので,極力家族などに協力してもらい動画を残してもらうようにしましょう(撮影禁止でない場合)。
で,動画をチェックするんですが,そのときにダンスノートに「良かったところ3つ」と「悪かったところ3つ」を書き出してください。
だいたいの人はダンスノートとかないと思うのですが,観ただけで反省できるかってなかなか難しいです。観たとしてもちょっと観ただけで終わるでしょ,どうせ。それで記憶して,次の練習に活かすとかできますか?たぶんできないんです。
なので,自分の手でしっかりとダンスノートに文字で書き出してください。
事実をから気付きを得る
良いところと悪いところを3つずつ書き出しましたか。次のステップはそこから「気付き」を抜き出します。
書き出したものは「ファクト(事実)」であり,気付きを抜き出すとは「このファクトは結局どういうことなんだろう」とか「何ができるようになったらこの悪いところは消えるんだろう」と考えることです。
これを抽象化と言います。
例えば,僕の最近の動画だと「シルエットがきたない」って思ったんですね。これは「ファクト(事実)」です。
ではこれがどうやったら良くなるのかって考えたときに,僕の場合は「足のスタンス」だったんですよ。右足と左足が中途半端に開いているのがカッコ悪いのだと気付きました。ちょうど口が半開きになってるような感じです(笑)
だから気付きを書くときに「右足と左足をしっかりと閉じる」ということを書き出しました。で,ここまで具体的になると,練習中に意識ができるようになります。
これらのノートに書かなかったら忘れてしまいます。「そんな大事なこと忘れない」と言う人もいると思いますが,その人のダンスを見ればわかります。忘れない人は勝手に上手くなってます。
ということで,まずはダンスノート作ってない人は作ってください。
もちろん上手くなりたい人だけで良いですよ。僕はダンスノート作ってるし,役に立ってるし,上手くなりたい人には激しくオススメしますけど,全てのダンスやってる人にオススメしてるわけではありません。